たった1枚の丸めたコピー用紙を捨てるのにも。

皆さんこんにちは。都市ビルサービスのブログへようこそ📃

※今回のブログは一応、前回の続きになります。下記のURLから閲覧できます。前回のブログを見たら、今回のブログがわかりやすく閲覧できるはずです!

というわけで。前回告知した通り、今回は産業廃棄物に関する超重要な伝票についてお話しようと思います。
まずはこちらの画像をご覧ください。

こちら産業廃棄物管理票、通称マニフェストと呼ばれるものです。
はいっ! 皆さん、いったん止まって! 漢字や項目の多さにめんどくさいと思われた方もいると思いますが、ちょっと待って! 一瞬だけっ、一瞬だけだからね? 説明を再開させてもらうね。
このマニフェストと呼ばれるもの。入社したら目にするかもしれない大事なものなんです。
まずは、マニフェストというものが、どういったものなのか理解していきましょう。

〇マニフェストってなに?

マニフェストというのは、会社で出た産業廃棄物を処理してくれる会社に持っていく(あるいは回収してもらう)際に、交付しなければならない伝票のことです。
たくさんの項目には、〈いつ〉〈どこで〉〈誰が〉〈どのような〉廃棄物を排出し、そして〈どこに〉処理してもらおうとしているのかなど、処理したい産業廃棄物に関する情報を書くようになっています。
つまりマニフェストは、産業廃棄物の排出から処理に至るまでを明確にするためのもの、なんですね。

ではなぜ、こんなことまでして産業廃棄物の排出から処理までを明確にしなくてはならないのか?
それは不法投棄等を防止するためです。マニフェスト制度が導入される前は、どの会社がどんな産業廃棄物を排出して、どのように処理しているのかが明確にされていませんでした。そのため不法投棄をしていたとしても、その実態を把握することができず、取り締まることが困難でした。加えて不法投棄による環境汚染という問題も深刻化。
そこで登場したのが、マニフェストだったわけです! マニフェストは環境問題を解決するためのものなんですね。

さらに、ここで伝えておきたいのは、廃棄物を排出する人、収集運搬する人、処理する人など、その廃棄物に関わる全ての人が〈ごみを捨てる〉ということにおいて責任を持たなくてはならない、ということです。
廃棄物を排出した事業所から、収集運搬業者に渡ったら、廃棄物を排出した事業所はもう関係ないというわけにはいきません。それは収集運搬業者が廃棄物を処理する事業所に持っていってからも変わりませんし、収集運搬業者もまた廃棄物を持っていったら終わりというわけにもいきません。
その為、マニフェストは何枚もの束になっており(画像では1枚ですが、実際は何枚もの束になっています。わかりづらくてごめんなさい。)、1枚1枚がそれぞれの事業所(廃棄物を排出した人、収集運搬する人、処理する人)に送られるようになっており、それぞれの事業所で保管しておかなくてはなりません。廃棄物の排出から収集、その処理までの過程を見届け、処理が正しく完了されたかを確認したところでようやく、〈責任を持ってごみを捨てた〉ことになります。
もしも、排出した廃棄物が正しく処理されなかった場合(例えば事業者同士の契約不備などで途中から処理する事業所まで届けられないなど)、再度、きちんと処理する事業所に運搬して廃棄物の処理が完了するまで見届けなくてはならないのです。

これがたった1枚の丸めたコピー用紙を捨てるだけでも、マニフェストは書かなくてはなりません。
非常に面倒なことであり、手間のかかることですが、綺麗な町で生活する為に必要不可欠なことなのです。
皆さんが就職した際、ごみを捨てるということになれば、あなた自身がマニフェストを書くことになるかもしれません。
その時、「ああ、あのよくわからんブログで大事なものって言ってたやつか。」と思い出し、マニフェストを書くこととが当たり前になっていただければ幸いです。本当に大事なものなので、一人ひとりがマニフェストは必要不可欠なものという認識を持つだけでも綺麗な地球への手助けになるんじゃないかなと僕は思います。

ーーたった1枚丸めたコピー用紙。それを捨てる大変さをあなたに伝えられたら実に、幸い・・・。

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